午前5時頃、警察が教会に突入
18日夜、千葉県佐倉市の教会で刃物を持った36歳の男がカウンセラーの51歳の女性1人を人質にして立てこもりましたが、8時間あまりたった午前5時頃、警察が教会の中に突入して男を確保し、監禁の疑いで逮捕しました。
NHK NEWS WEBより
女性は保護されて、けがをしていますが意識はあり、命に別状はないということです。
調べに対し、容疑を認めているということです。18日午後8時半ごろ、千葉県佐倉市王子台にある「佐倉王子台チャペル」で、男が刃物やバットを振り回して男女3人にけがをさせたうえ、カウンセラーの51歳の女性1人を人質にして教会の中に立てこもりました。
警察は教会関係者を通じて説得にあたっていましたが、8時間あまりがたった午前5時ごろ、捜査員らが教会の中に突入し、男を監禁の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは千葉県佐倉市の小田部大輔容疑者(36)で、警察によりますと、「やったことに間違いない」と供述し、容疑を認めているということです。
小田部容疑者は確保されたとき、包丁のような刃物を持って教会1階の中央付近にいたということです。
女性は保護され、けがをしていますが意識はあり、命に別状はないということです。
また両親と教会関係者の3人は教会から逃げ出し、頭などにけがをしていますが、命に別状はないということです。
警察の調べによりますと、当時、教会には小田部容疑者の両親とカウンセラーの女性、それに教会関係者の男性の4人がいて、本人を交えてカウンセリングをする予定でしたが、あとから現れた小田部容疑者がカウンセリングが始まってすぐ、突然、リュックサックの中からバットを出して振り回したということです。
警察が事件のいきさつなどを詳しく調べています。逮捕された小田部容疑者の自宅近くに住む70代の男性は、「昨日かおとといの午前中、松葉杖をついて近所を歩いているのを見かけました。以前は、家族で暮らしていましたが、暴れるなどして家族を追い出し、最近は1人で暮らしていたようです。コンビニのアルバイトなど職を転々としていた時期もあったようですが、最近は仕事もしてなかったようです。いつか、こういうことになるのではないかと思っていました」と話していました。
立てこもりのあった教会の近くに住む47歳の女性は「早朝に大きな音で目を覚まし、テレビで立てこもり事件が起きていたと知ってびっくりしました。容疑者が逮捕されて安心しましたが、少し怖いです」と話していました。
また、近くに住む38歳の女性は「引っ越してきて間もないですが、普段は事件などない静かな町で、教会もかわいい建物だなと思っていました。事件が起きてびっくりしましたが、なんでこんな事件を起こしたのだろうと気になります」と話していました。
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